好決算多く業績期待で買い先行か
11/1~11/5の米国株式市場はGAFAMの決算が無事通過した場合、引き続き業績期待先行で確りとした相場展開か。
発表前のアップル、アマゾンを除くGAFAMの決算はまちまちな状況だが、リフィニティブの集計によれば、S&P500の決算発表済企業144社のうち81.9%の企業が利益予想を上回る決算を発表(10/26時点)しており概ね好調と言えそうだ。比較的好調な決算を発表したユニオンパシフィック等鉄道関連も物色対象となっている。この他9月の好調な小売売上高からウォルマート(WMT)等消費関連も物色される動きもあり、年末商戦に向け期待が高まっている模様。期待先行で株価は上昇しやすい状況と考える。
議会でインフラ関連法案や民主党案が採決に向け前進しており、少なくとも民主党内で合意成立の可能性があると考える。インフラ投資関連のニューコア(NUE)やユナイテッドレンタルズ(URI)等も物色対象となっているようだ。ただ超富裕層の未実現のキャピタルゲインに課税する案が浮上しており警戒が必要な面もある。
11/2~3予定のFOMCではテーパリングが発表されると予想。FFレート先物は来年2回程度の利上げを織り込んでいる。米長期債には一定の金利上昇余地があると考えるが、テーパリング発表自体は株式市場にはある程度織り込まれていると考える。
(10/27記 投資調査部 藤本)