業績への期待が先行か。GAFAMの決算に注目
10/25~10/29の米国株式市場は金融株などの好調な決算を受け、他の企業に対しても期待先行の展開か。ただ、eコマースの前年比の反動や供給制約、金利上昇リスク等には注意が必要か。
足元の企業業績は概ね好調で、リフィニティブの集計によれば、S&P500の決算発表済企業53社のうち83%の企業が利益予想を上回る決算を発表(10/19時点)。これを受け業績の上振れを織り込みに行く様な相場展開となっている。GAFAM等の主力処の決算が予定されており注目されそうだ。
GAFAMの決算には供給制約や前年のeコマース急拡大の反動懸念等があるアマゾン(10/28決算発表予定)の様に警戒が必要な面もある。ただアマゾンの3Q調整済みEPSの予想成長率は前年比約17%減(10/19時点)で、ある程度の前年比効果は織り込み済みと考える。無難に通過できるか注目か。
10/28に3QのGDPが発表予定で、供給問題等を背景にBloomberg予想で3%増(前期比、年率、季調済)まで成長率は鈍化見通し。自動車減産等による9月鉱工業生産の前月比1.3%減への減速を踏まえると違和感はないと考える。ただ9月の小売売上高の強さを踏まえると、供給不足分の需要は後ずれする可能性が高いと考えられ、供給問題解消に伴い徐々にリバウンドに向かうと予想。
(10/20記 投資調査部 藤本)