アップルの製品発表やCPIの動向に注目
9/13~9/17の米国株式市場は底堅い展開か。雇用統計や自動車販売等が芳しくなく上値が抑えられそうだ。ただ上院議会の再開を受け経済政策進捗への期待が相場を下支えか。
8月の雇用統計の結果が大きく下振れ、非農業部門雇用者数は23.5万人増に留まった。年内テーパリング開始のシナリオに変更はないと予想するが、9/14の8月CPIで物価上昇がピークアウト気味になれば、9/21~22のFOMCで引締めに向けた強めのメッセージが打ち出される可能性は低下するだろう。市場は5.3%とインフレ率の高止まりを予想するが、空港の旅客処理件数はピークアウトしたもようで、8月の自動車販売も低下。自動車関連や航空券の価格上昇が一服する可能性があり注目したい。金融政策への期待感と景気への懸念との間で綱引きとなりそうだ。
また9/14にアップルの製品イベントが予定されており、iPhone13(仮名)の発表が噂されている。5G端末への入替は初期段階と推測される。関連銘柄の動意が予想される。
9/13から上院議会が再開予定で、9/20以降下院議会も再開予定。9/27までにインフラ投資計画を下院で採決する予定であることから、経済対策や債務上限の審議の進捗を巡り一喜一憂する場面もありそうだ。
(9/9記 投資調査部 藤本)