ジャクソンホールの会合前に警戒感高まるか
8/23~8/27の米国株式市場は、方向感を探る展開か。ジャクソンホールの会合が予定されており、警戒感が高まる場面も。
ジャクソンホールの会合(8/26~28)が予定されている。テーパリングに関して何かしらヒントが与えられる可能性があり、注目されそうだ。FOMCのメンバーはテーパリング開始を容認する発言が多くみられ、直前は警戒感が高まりそうだ。ただ、失業者数や労働参加率を見るとコロナ前の水準に回復したとは言い難い状況で、追加失業給付打切り後の状況を見ながら、テーパリングの時期などの最終判断をすることになると考える。パウエルFRB議長も雇用環境の改善余地があることは認識していると思われる。よって、踏み込んだ発言は難しく発言前後で一旦出尽くしとなる可能性も。
弱めな消費関連の経済指標も上値抑制要因となる可能性がありそうだ。7月小売売上高は前月比1.1%減と大幅に減速。アマゾンのプライムデーの日程変更や在庫不足等の影響を受け自動車販売が落ち込んだこと等が影響したようだ。8月ミシンガン大学消費者信頼感指数(速報値)もコロナの感染再拡大を受け70.2と大幅に減速。ただ再ロックダウンの可能性は低いと考えられ、回答者の過剰反応の可能性も。経済への過度な懸念は不要と考える。
(8/19記 投資調査部 藤本)