好調な経済成長期待が相場を下支えか
8/2~8/6の米国株式市場は、デルタ株の感染拡大リスクがあるものの、主力IT企業の決算や米国経済が比較的好調で株価も確りか。また財政政策でも大きな動きがありそうだ。
デルタ株の感染拡大は大規模な規制に繋がらない可能性があると考える。単純比較はできないが、英国ではアルファ株よりデルタ株の死亡率、入院率は低い傾向にある。また規制撤廃を進める英国の感染者数が減少傾向にある。
一方、大規模な財政政策の審議の進捗と債務上限問題に注目か。7/28にサンダース上院議員が3.5兆ドルの歳出計画に必要な票数を確保し、来週(8/1~8/7)に採決を行うとのこと。超党派案も審議が進んでいる。7月末期限の債務上限引上げ問題はイエレン長官が議会に8/2までの通過を要求しており、債務上限問題や経済政策などに進捗があると考えられる。
アルファベット、マイクロソフト、アップル、フェイスブック等の決算発表が行われた。決算発表後の市場の反応はまちまちな状況だが、概ね予想を上回る決算内容となった。S&P500でみても決算発表が進むにつれ、21年2Qの業績見通しも引き上げられており、比較的順調であることが窺える。IMFの米国の2021年のGDP成長率(前年比)見通しは7%で4月の見通しとの比較で0.6%pt引き上げ。好調な企業業績や経済が相場を下支えか。
(7/29記 投資調査部 藤本)