米国株は比較的確りの展開か
4/12-4/16の米国株式市場は決算発表の本格化を受け金融株等、今期の相場を牽引してきた業種に注目か。
S&P500が4,000ptの大台に乗るなど確りとした相場展開が続いている。2月から3月にかけての米国債の金利上昇は邦銀の決算対策の債券売りが要因の一つとして報道されており、債券市場が落ち着きを取り戻しつつあることも相場を下支えか。
バイデン政権のインフラ投資計画に関しては、民主党内から現金給付の盛り込みや法人税の増税幅の縮小を求める意見が出てきており、真水が大きくなる可能性がある。共和党からの賛成はほぼ見込めない状況で、上院でのフィリバスター(議事妨害)を回避する財政調整法等の活用等も含めて議論の進捗に注目したい。
4/14にゴールドマン・サックス、JPモルガン等の決算発表を予定。長短金利差拡大やM&A、発行市場の活況さは追い風か。なお、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスのアルケゴスの破綻関連の損失は限定的とのこと。
(4/8記 投資調査部 藤本)