米国株はもみ合いの展開か
3/29-4/1の米国株式市場はもみ合いの展開か。
米国では3/31に3-4兆ドル規模のインフラ投資計画を発表予定か。今回は増税もセットの見通し。もっとも上院の議席が僅差である中で、増税部分に対する共和党の反対は必至で、民主党も一枚岩で対応できるかは不透明な状況で、法案には修正が入るものと予想される。法人税増税は米企業のEPSに影響するため、警戒は必要だが、富裕層への課税強化の影響は限定的と予想。経済全体にはプラスに効いてくる可能性が高いと考える。
週末の4/2には雇用統計の発表を予定。3月米失業率は6%まで改善が見込まれる。ただ、労働参加率は61.4%(2月分)で歴史的な低水準に留り、失業率が過小評価されている可能性がある。仮にコロナ禍前の20年2月の労働参加率を適用すると2月の失業率は9%台まで跳ね上がると筆者は推計している。雇用の改善は続くと見るが、FRBの雇用と物価の2つの目標達成には時間がかかると予想。
(3/25記 投資調査部 藤本)