落ち着き処を探る展開か
11/30-12/4の米国株式市場は、落ち着き処を探る展開か。足もと米国株式市場は米一般調達局(GSA)長官が引き継ぎを開始したとの声明を受け、バイデン氏への政権移行がスムーズに進むとの見方が優勢となり株高となった。実際には、12/8前後に出ると予想される最高裁判所の判決まで、大統領選挙の事実上の勝者は不明だ。これから訴訟も本格化していくと思われ、警戒は必要だと考えられる。資金フローを確認すると、これまで放置されてきたエネルギー、金融、素材などに資金流入が見られる。ワクチン普及による経済活動正常化を見越した動きと考えられる。バイデン大統領誕生期待からクリーンエネルギー関連にも資金流入が見られる。またバイデン政権の人事も進み始めており、財務長官にはイエレン前FRB議長が充てられるようだ。金融規制に前向きなウォーレン財務長官誕生のリスクシナリオを回避できたことは市場には好材料か。イエレン氏はパウエルFRB議長の前任者にあたり金融、財政政策のスムーズな連携に期待。
(11/26記 投資調査部 藤本)