踏み上げ一巡後、落ち着き処を探る展開か
11/23-11/27の米国株式市場は、落ち着き処を探る展開か。11/20に米国のオプション期日を通過するため、ショートスクイズが一巡し、利食い等も出てくるものと考える。
米国大統領選挙の訴訟を見ると、トランプ大統領は選挙敗北を認めておらず、最高裁判所で決着を見ることになりそうだ。ブッシュ対ゴアの裁判では最高裁判所の判決は「セーフハーバーデー」にでており今回は12/8にあたる。トランプ大統領側の本格的な選挙不正訴訟の規模は不明だが、民主・共和両党の対立を先鋭化させ追加経済対策の協議を難航させそうだ。この状況下、10月の小売売上高や11月のミシガン消費者信頼感指数等が悪化している。またNYでは新型コロナ感染拡大に伴い学校閉鎖や経済活動制限が始まった。ただ、ファイザーやモデルナのワクチンは米政府高官によると認可後24時間以内にワクチン配布が可能で、年末までに4000万回分が利用可能とのこと。その後は毎月4000万回分が生産されるようだ。第1波の感染拡大と異なり出口の見えない状況ではないと考える。
(11/19記投資調査部 藤本)