買い場探しの展開か
11/16-11/20の米国株式市場は、買い場探しの展開か。米大統領選挙は共和党がトランプ大統領の訴訟を支援する側に回っており、後々米国に混乱をもたらす可能性はあるが、現時点では材料視されないだろう。
ファイザーのワクチン開発の進捗は巣ごもり関連等一部ハイテク企業の成長ストーリーにマイナスの影響を与える可能性はあるが、長期的には経済成長率のかさ上げやロックダウンのリスク低下に繋がり、株式市場全体に前向きな材料と考える。
11/11時点でS&P500の決算発表済の構成銘柄(457社)の84%が3Qで予想を上回る利益を発表し、10/1との比較で予想・実績を合わせた増益率は大幅に上方修正されている。eミニS&P500先物の建玉の動向から、投資家は十分に米国株を持っていないと推測する。同先物の商業部門の建玉(証券会社等の店頭取引の現物ポジションへのヘッジ等)の推移を見ると、9月半ば以降先物ロングを解消する動きが見られた。選挙を控え、投資家が現物ロングのポジションを削減し売り持ちしたことを示唆しているとみる。
(11/12記 投資調査部 藤本)