もみ合いか、第2波懸念は行き過ぎと考える
6/15-6/19の米国株式市場はもみ合いの展開か。景気対策等が相場を支えると予想。
6/19はクアドルプルウィッチング(現物・指数の先物・オプションの期日)を予定。前回はクアドルプルウィッチング翌営業日が相場の転換点となっており要注意か。もっとも米国の新型肺炎症例数は指数関数的増加ペースから脱してきており第2波懸念は行き過ぎと考える。また、6/10のFOMCでは資産買入継続や2022年までの低金利政策継続が示され時間軸が強化された印象。下値も限定的とみる。
雇用統計の5月非農業部門雇用者数変化は、前月比で250.9万人増と大幅に改善。4月に大幅に雇用が落ち込んだレジャー・ホスピタリティ産業でも回復が見られた。ただ、5月の失業者数は約2098万人となっており、来月末期限となる週600ドルの追加失業給付に関する議会討論の行方にも注目したい。6/16発表の5月米小売売上高では、政府の支援金の影響で予想外に大幅増となった4月の個人所得が経済活動再開でどの程度消費に回っているかに注目したい。
(6/12朝記 投資調査部 藤本)