追加経済対策観測浮上、上値余地を試すか
6/8-6/12の米国株式市場は引き続き上値余地を試す展開を予想。追加経済対策観測の浮上や投機筋のポジションがショートに傾いていることが支援材料か。
6/11にアドビ(ADBE)の決算が予定されている。SaaS系クラウド企業の株価は概ね堅調に推移しており注目されそうだ。これらの企業はサブスクリプション・モデルを採用することが多く、事業の安定が見込まれ資金流入を促したと考えられる。6/9-10のFOMCはFRB議長の経済への慎重な見方を踏まえ政策変更はないと予想。また、米国は経済活動再開も、黒人差別的なフロイド氏殺害事件を受け抗議デモが広がっている。6/9は同氏の葬儀が予定されており警戒は必要だと思われる。ただ、多くの暴動は比較的短期で収束しており、楽観視する向きが多いようだ。トランプ大統領はデモに厳しい姿勢で臨むも、支持率に影響が出ている模様。バイデン氏との支持率も開きつつあるようだ。景気低迷を理由にトランプ大統領の大敗を予想する調査もあり、早くも追加経済対策観測が浮上しているようだ。
(6/4記 投資調査部 藤本)