落ち着き処を探る展開か。米国経済は回復基調
6/22-6/26の米国株式市場は落ち着きどころを探る展開か。クアドルプルウィッチング(現物・指数の先物・オプションの期日)を通過し先物絡みの売買等は徐々に収束か。
各経済指標は米国の経済活動がロックダウン解除を受け、急速に戻り始めていることを示唆している。消費では5月の小売売上高は前月比17.7%増となり、過去最大の上げ幅となった。また6月ミシガン大学消費者信頼感(速報値)も78.9と前月から回復。製造業では5月の鉱工業生産が予想を下回ったものの、6月NY連銀製造業景気指数は-0.2と市場予想中央値(-29.6)を大幅に上回っており、持ち直し基調が継続しそうだ。
政策面もサポートかと思われる。トランプ大統領が1兆ドルのインフラ投資の方針を示し、草案には従来型の橋や道路に加え5G向け投資も含まれる模様。大統領は次の刺激策では少なくとも2兆ドル規模を目指すと報道されており注目か。またパウエルFRB議長は金利上昇を抑制する方針を示しており、国債増発による金利上昇圧力も限定され効果に期待。
(6/18記 投資調査部 藤本)