6/1-6/5の米国株式市場は世界的な経済活動再開もありS&P500の3000pt台定着を目指す動きか。同指数は200日移動平均線を上回っており(5/27)、大幅売り越しの投機筋が買戻しを迫られる可能性もありそうだ。
これまでの戻り相場をセクター別で振り返ると情報技術やヘルスケアが強い反面、金融、資本財サービスなどは大幅に出遅れていた。ただ、全米50州が経済活動再開に向けて動き出した5/20の前日終値を起点に取ると、これまで出遅れていたセクターに見直し買いが入る傾向にある。経済活動再開を受け、物色対象に変化が出てくる可能性を意識したい。
経済指標ではISM製造業(6/1)、ISM非製造業(6/3)、雇用統計(6/5)等が発表予定。いずれも厳しい内容が想定されるが、ISMの調査の回答は通常月後半まで待って行われるため、一部再開の影響が反映する可能性もありそうだ。