高値圏でのもみ合いか
1/27-1/31の米国株式市場は決算を見極めながら、高値圏でのもみ合いを想定。
主力どころの決算が相次ぐ。1/28にはアップル(AAPL)、1/29にフェイスブック(FB)、マイクロソフト(MSFT)、テスラ(TSLA)、1/30にアマゾン(AMZN)などの決算発表が予定されている。これらの多く(アマゾン除く)が昨年後半相場を牽引していることから、決算動向を受けて一喜一憂する場面もありそうだ。また、10-12月期のGDP(1/30)やFOMC(1/28-29)等も予定。
主力どころの決算が多い
1/28に決算発表予定のアップル(AAPL)は昨年後半以来相場を牽引。アップルはiPhone需要に対応するために、台湾積電(TSMC)にプロセッサーの増産を要請したとも伝わっており、楽観的な見方が支配的だと思われる。期待が高まっていると思われ、内容次第では動意がありそうだ。
1/30のアマゾン(AMZN)の決算発表(予定)は翌日配送への費用や投資の影響で営業減益が見込まれており、同社株は出遅れている印象を受ける。ただ、米小売売上高(無店舗)の10-12月合計は高いものとなっており、年末商戦の結果に期待したい。
また、同社とクラウドで競合するマイクロソフト(MSFT)も1/29に決算発表する見通し。1/21に決算発表したIBMもクラウド事業で好調な決算を発表している。
クラウドやデータセンターの関連企業が多い情報技術セクターは相場の牽引役となっており、アマゾンやマイクロソフトのクラウド事業には注目が集まりそうだ。
1月のFOMCは政策変更見送りを想定
来週は金融政策も注目されそうだ。1月のFOMC自体は金利の据え置きを想定しているが12月米CPIは前年比2.3%まで上昇しており、1/31発表のPCEデフレーターも前年比で2%に近い数値が出る可能性もあると考える。1/28-29のFOMCでもCPIの上昇やPCEデフレーター上昇を見越した質疑が行われる可能性がある。物価上昇局面で金利が据え置かれた場合、実質金利は低下することになり、実質的な緩和強化と言えそうだ。
(1/23記マーケット支援部 藤本)