良好な経済を背景に力強い展開か
1/21-1/24の米国株式市場は決算動向の影響は受けるものの、良好な経済環境を背景に力強い展開を想定。1/20はキング牧師誕生記念日でNasdaqとNYSEともに休場。
1/14の金融機関の決算発表を皮切りに米国企業の決算発表シーズンが本格化した。JPモルガン・チェース(JPM)は好調な経済を背景に良好な決算を発表し、経営陣も米国経済に強気のコメントをしている。金融セクターは2018年、19年と大幅に売り越されており、19年後半に多少買われたものの、依然として買い増し余地はありそうだ。
決算動向に注目したい
1/21には動画配信サービス大手のネットフリックス(NFLX)、1/23には半導体大手のインテル、生活必需品大手のP&Gなどの決算発表が予定されている。ネットフリックスを取り巻く環境はディズニー(DIS)の「Disney+」やアップル(AAPL)の「Apple TV+」など、各社の新サービスにより競争激化の兆しが見られる。Disney+の好調さが伝わる中、同社への影響が注目されそうだ。
半導体関連は19年後半から市況回復への期待感から大幅に上昇している。インテルの決算は、今後の半導体市況を占う上でも注目されそうだ。また19年後半の相場の牽引役となったアップル(AAPL)のサプライヤーであるスカイワークス・ソリューションズ(SWKS)の決算発表が1/23に予定されている。同社は19年度の売上の約半分がアップル関連であり、決算内容によってはアップルの関連銘柄が動意づく場面もありそうだ。
業種別の決算見通し
19年4Qの決算見通しを見ると、増収減益の予想となっており、期待のハードルは高くない印象。一般消費財セクターは11.1%の減益が予想されており意外感があるが、これはストライキに見舞われた自動車関連や積極的な設備投資が予想されているアマゾン(AMZN)が押し下げている模様。最も増益予想が高いセクターは公益事業だが、同セクターは19年後半から資金が流出傾向にあり、ポジションが買いに傾いている様子は見受けられない。
(1/16記マーケット支援部 藤本)