GDPの結果は織り込み済みか
4/22-4/26の米国株式市場は重要経済統計や企業決算の発表を控え方向感を探る展開を想定する。
経済統計では4/26発表の1-3月期実質GDP成長率(速報値)に注目したい。
Bloombergがまとめた事前予想では年率換算で前期比1.8%増と、前期の同2.2%増から減速が見込まれているものの、年間見通しでは1-3月期がボトムと予想されており、減速は相当程度株式市場に織り込まれているだろう。その他では、住宅や消費関連指数の発表も株価変動要因となりえる。
翻って、昨年9月の高値2930ptまで迫っているS&P500指数は先物市場では年初から積み上がった同指数先物の買いポジション解消が進む一方で、売りポジションが増加し、需給環境の改善が株価の底堅さにつながる可能性が高いと思われる。
企業業績が株価押し上げ材料に
米主要株価指数が最高値更新を視野に入れる中、企業業績が株価押し上げ材料となるか注目が集まろう。
S&P500採用銘柄の1-3月期決算発表は4月末から5月初にかけてピークとなる見込み(4/22-4/26週:152社、4/29-5/3週:162社、4/17現在Bloomberg集計)
Refinitivがアナリスト予想をもとに集計したS&P500の2019年1-3月期売上高予想は前年同期比4.9%増、純利益予想は同4.5%減と、昨年と比べ下方修正する企業が増加しているようだ。企業業績もGDPと同様1-3月期がボトムとなるかに注目。GDP予想では4-6月期から消費と投資の盛り返しが見込まれており、企業業績の押し上げを期待したい。
企業の決算項目では本業の儲けを示す営業利益の増益率に注目したい。
(4/18記 マーケット支援部 佐藤)