【日本株投資戦略】バリュエーション面からは売られ過ぎと言えよう
3/3∼7の日本株式市場は、値固めの展開を想定。不透明な外部環境を織り込みながら、落ち着きどころを探ることになりそうだ。
行きつ戻りつするトランプ関税や着地点が見えにくいウクライナ情勢、加えて米国が対中半導体規制の強化を目指すとの報道等、外部環境の影響を受けやすい状況になりそうだ。日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は、警戒水準の分かれ目とされる20を上回っている。投機的な先物売買が指数を揺らす可能性に留意すべきか。
もっとも、日経平均の予想EPS(QUICKの予想PERをもとに算出)は3月決算企業の3Q累計(4~12月)決算を経て、足もと高値水準まで上昇している。そして、日経平均予想PER(QUICK予想)は直近の日経平均の下落もあり15.05倍(2/26時点)まで下落し、24年9月以来の水準まで低下した。バリュエーション面からは売られ過ぎと言えよう。下値では買いが入ると見る。日経平均は昨秋以来のボックス圏の下限近辺での推移となっているが、これを好機と捉えたい。好業績が予想される銘柄の押し目買いで対応すべきか。
IPO(新規上場)が3月後半から増加する。IPOスケジュールを見ると3/18~31の間に12社が東証グロース市場を中心に新規上場予定(2/26時点)となっている。IPO銘柄のパフォーマンスに注目したい。
(2/26記 投資情報部 大塚)