【日本株投資戦略】グロース250が堅調、投資家の買い意欲の表れと見る
2/17∼21の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。普段であれば、決算発表一巡で、いったん様子見気分が強まるところであろうが、今回はトランプ政権への警戒感が継続することで、もうしばらく緊張を強いられよう。
米国が導入する見込みの相互関税(貿易相手国に同水準の関税率を課す、というもの)などに懸念が残りそうだ。日本への直接的な影響は大きくないと見るが、世界貿易への影響はありそうで、今後の動向に留意したい。
3月決算企業の3Q累計(4~12月)の決算発表は2/14で一巡する。製造業を中心に円安の追い風を受け、総じて確りとの印象か。今後は来期(26年3月期)を見据えた銘柄選別が進むものと考える。なお、QUICKの集計(東証プライムの3月決算企業、2/10時点)によれば、今期(25年3月期)の会社予想は売上高が前期比2.76%増、営業利益は同6.10%増に。期初の会社予想比で売上高は0.58%の上方修正、営業利益は2.41%の上方修正になる見込み。
足もと、東証グロース市場250指数(以下、グロース250)が堅調推移となっている。日経平均が昨年10月以降のボックス圏での推移となる中、グロース250は2/10に昨年7月以来の高値を付けるなど、強い値動きに。背景には内需株が多く、為替やトランプ関税の影響を受けにくいことなどが挙げられよう。2月からIPOも再開しており、今後注目を集める場面がありそうだ。投資家の買い意欲の表れと捉えたい。
(2/12記 投資情報部 大塚)