【日本株投資戦略】好業績が見込まれる銘柄の押し目買いで臨みたい
11/25~29の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
決算発表が一巡した。中国関連や輸出関連の一部企業には厳しい決算になったと思われるが、銀行などの内需株で最後に盛り返した印象か。今回の決算発表では主力大型株でもストップ高まで買われる銘柄が出るなど、投資家の物色意欲の強さが感じられる場面もあった。投資家のマインドは悪化している訳ではないと言えそうだ。ここからは、好業績が見込まれる銘柄の押し目買いが有効な戦略となろう。
QUICKの集計(11/15時点、東証プライム上場の約1000社)によれば、通期(25年3月期)の会社予想の売上高は前期比2.39%増、営業利益は同3.81%増、純利益は同0.28%増になる見込み。いずれも、期初の予想から若干の上方修正に。
11月下旬から12月上旬にかけて、3月決算企業の中間配当金の支払い時期となる。その一部は株式市場に再投資されるものと見られ、相場を下支えしよう。
日銀の植田総裁は11/18に、名古屋で講演。今後の金融政策について「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と発言。もっとも、市場では12月利上げを強く示唆するような内容ではなかったとの受け止めで、ドル/円のトレンドを変えるものにはならなかった。
内閣府は11/15に7~9月期のGDPを発表。実質GDPは前期比0.2%増、年率換算で0.9%増となり、2四半期連続のプラス成長に。賃上げなど所得環境の改善を背景に、個人消費が堅調だった。
(11/20記 投資情報部 大塚)