11/18~22の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
決算発表がほぼ終了することで、米株式市場や米経済指標、為替といった外部環境の影響を受けやすくなりそうだ。米株式は次期政権の経済政策を期待した買いで一時最高値を更新するなど好調を持続しており、日本株を下支えすることが期待される。日経平均は決算絡みの要因で、心理的な節目である40,000円近辺では一旦利益確定の売りが増えそう。目先は、もみ合うことになりそうだ。
3月決算企業の中間決算については、電力インフラや防衛等に関連する企業の業績が好調な一方で、中国市場での不振の影響などを受けたことで、総じて確りもやや盛り上がりに欠ける状況か。
日経の集計(11/12までに決算発表した東証プライム上場の928社、親子上場の子会社等を除く)によれば、通期(25年3月期)の会社予想の売上高は前期比3.2%増、純利益は同1.5%減となる見込み。通期業績予想は依然として保守的な見通しが多く、力強さに欠けるとの印象を投資家に与えているかもしれない。
もっとも、11/14には、利ザヤ拡大を背景とした業績期待のある大手銀行の決算発表が予定されており、全体のムードを変える可能性がありそうで、注目か。
バリュエーションを拡大させるような株価上昇は期待しにくい状況だが、自社株買いや増配が材料になるケースもあり、業績に加えて株主還元にも注目したい。