【日本株投資戦略】需給要因で下落するのであれば押し目買いの好機と
9/17~20の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
9/9の東京株式市場で、日経平均は一時ザラ場で前週末比1,143円安する場面があったが、終値では175円安まで下げ幅を縮小した。8月上旬ほどではないものの、荒い値動きとなっているが、下げ渋る動きを前向きに評価したい。波乱の背景には、米経済指標を材料に米景気の減速懸念を囃し、売りを仕掛ける短期筋の先物売買があったように思われる。
ここで注目したいのは、イエレン米財務長官が雇用の伸びが弱まる中でも米経済はソフトランディングを達成したとの見方を示したことか。過度に米経済を懸念する必要はないと思われること。そして、ファンダメンタルズに変化がない状況で株価が需給要因で下落するのであれば、それはバリュエーションの低下を通じて投資家には押し目買いの好機となることか。
来週は、米FRBのFOMC(9/17~18)や日銀の金融政策決定会合(9/19~20)の開催が予定されている。内容を見極めたいとする参加者が多くなりそうで、週を通じて様子見気分が強まりそう。
自民党の総裁選は9/12に告示、そして同日午後に所見発表演説会、9/13には候補者共同記者会見、9/14は日本記者クラブ主催の公開討論会。9/27に投開票となる。新政権誕生後は支持率の上昇が見込まれ、株式市場にもポジティブと見る。海外投資家も政権の安定を好感することになりそうだ。
(9/11記 投資情報部 大塚)