【日本株投資戦略】政治が変わることへの期待は大きいと見る
8/26∼30の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
日経平均は8/16に大幅高し、7/11の高値(42,224.02円)から8/5の安値(31,458.42円)までの下落幅(10,765.60円)の「半値戻し」(36,841.22円)を達成した。「半値戻しは全値戻し」との相場格言もあるように、今後の展開が期待されるところか。8月月初の急落は米景気の先行き懸念や急激な円高の影響を受けたと思われるが、下げ要因の大半は解消されたやに思われる。
ただ、日経平均の38,000円以上の水準は年初からの累積出来高が多い価格帯で、利益確定売りや戻り待ちの売り等が出やすいこと、二番底への懸念があること等に留意する必要があろう。また、為替の変動などで株式市場が波乱するようであれば、押し目買いで臨みたい。
自民党総裁選の日程が8/20に発表された。9/12告示、9/27投開票の予定。候補者が多くなりそうな気配で、現時点で次期総裁候補の金融政策や財政政策に対する考え方を探ることは困難な状況だ。もっとも、景気に配慮した政策が示される可能性が高そう。加えて、政治が変わることへの期待は大きいと思われ、株式市場にとってポジティブ材料と言えよう。総裁選の先には解散総選挙も意識される中、動き出した政局が株式市場を支えることになりそうだ。
パウエル米FRB議長が8/23(日本時間23時)に「ジャクソンホール会議」で講演する予定。議長が利下げを示唆するような発言を行えば、投資家に安心感が広がりそうで、日米株の追い風になろう。
(8/21記 投資情報部 大塚)