【日本株投資戦略】バリュエーションを再評価する場面か
8/19~23の日本株式市場は、確りの展開を想定。
通常であれば、決算発表一巡で手掛かり材料に欠ける展開となるところだろうが、このところの株価乱高下で業績等を株価に織り込めていないと思われる。改めて好業績銘柄を選別物色する流れになりそうだ。外部環境に左右される場面もあろうが、押すようであれば買い場と捉えたい。日経平均の予想EPSは高水準にあり、良好なファンダメンタルズに変化はないと考える。投資家心理の落ち着きとともにバリュエーションが見直されることになろう。波乱するようならチャンスと捉えたい。
足もとの日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は平時に比べ高くはあるものの低下傾向にあり、日経平均の日中値幅も徐々に縮小していく方向か。
24年年初からの日経平均の価格帯別売買高動向を見ると36,000円前後の売買が38,000~39,000円の価格帯の次に多く、戻り待ちの売りや利益確定の売りをこなす必要がありそう。もっとも、見方を変えると、36,000円を突破すれば38,000円までは比較的に売買の少ない価格帯であることから、速めの戻りも可能になりそうだ。
来週は週末に重要イベントが控えている。8/22~24の日程で米ワイオミング州でジャクソンホール会議が開催される予定。なお、今回のテーマは「金融政策の有効性と伝達の再評価」。米FRBパウエル議長の講演に注目が集まろう。週末は様子見気分が強まりそうだ。
(8/14記 投資情報部 大塚)