大台固めの展開か
2/18-2/22の日本株式市場は、外部環境を睨みながらも、日経平均の21,000円の大台を固める展開になりそうだ。
2/14で3月決算企業の決算発表が、ほぼ一巡する。今後は今期業績予想をベースに、来期を見越した銘柄の選別が進むものと思われる。
日経の集計(2/13までの発表分累計)によれば、3月決算企業の2019年3月期通期の売上高は前期比5.2%増、経常利益は同2.4%増、純利益は同1.6%減の予想となっている。純利益が減益予想になっている点が気になるところだが、これは会社側の保守的な見通しに基づいた予想であると思われることに留意が必要か。会社側としては2度、3度の下方修正は避けたいはずで、十分に達成可能な業績予想を集計した結果が、純利益の微減益予想になったと言えよう。過度な懸念は禁物か。
物色対象は、今後も好業績が期待されることに加えて、株主や投資家を意識し企業価値を高めるための資本政策を積極的に実施する企業となろう。
日経平均に上値余地ありとみる
日本株式市場を取り巻く環境は米中通商問題など、依然として織り込み切れない部分が残っていると思われるが、「日経平均-NYダウの推移」(下図参照)を見るに、日経平均は売られ過ぎの水準と考える。2/8時点の差は-4,773となり、2012年10月に付けた-4,794に接近する場面も。
足もとNYダウは約2カ月ぶりの高値水準まで上昇。海外投資家のリスク許容度も回復傾向にあると思われる。出遅れ感のある日経平均が見直されることになるのではないか。
(2/14記 マーケット支援部 大塚)