相場は緩やかな戻り歩調に
2/12-2/15の日本株式市場は、引き続き個別好業績銘柄を選別物色する展開になりそうだ。
3月決算企業の第3四半期累計決算発表は主力銘柄を中心に、概ね一巡するタイミング。注目された通期予想は、程度の差はあれ下方修正が多かったとの印象だが、市場は織り込み済みと捉えたもよう。
日経による3月決算企業の決算集計(2/6までの累計)によると、2018年第3四半期累計(4-12月期)の売上高は前年同期比8.3%増、経常利益は同3.5%増、純利益は同2.9%減となっている。経常利益は4-9月期の時点で同12.2%増であったことから10-12月期に減速したと言えよう。
ちなみに、2019年3月期通期の売上高は前期比6.2%増、経常利益は同4.6%増、純利益は同0.5%減との予想となっている。
もっとも、事前の想定通りとも言えそうで、違和感やサプライズはないだろう。相場全体が1月以降の緩やかな戻り歩調にあることは、その証左と思われる。
足もと、外部環境の落ち着きを背景に日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)が17pt台(2/6)まで低下したことも、株式市場にとって好材料といえよう。
2/14は10-12月期GDPの発表予定
2/14に内閣府から2018年10-12月期のGDP成長率(1次速報値)が発表される予定。株式市場にも影響がある重要経済指標であることから、関心の高いイベントと思われる。QUICKが集計した予測中央値(2/1時点)は実質GDP成長率ベースで前期比年率1.2%増の見通し。2018年7-9月期は同2.5%減とマイナス成長となったが、2期ぶりにプラス成長に転じる予想。
(2/7記 マーケット支援部 大塚)