選別物色が強まろう
1/28-2/1の日本株式市場は、本格的な決算発表シーズン入りで個別銘柄の選別物色が強まる展開となろう。業績の下方修正に関しては、日経平均が昨年12/26にザラ場で18,948円まで下落する過程で、概ね織り込んだと考える。
昨年末から年初にかけての波乱相場は一旦落ち着きをみせており、売り方の買い戻しが相場全体の押し上げ要因となろう。発表が始まった3月決算企業の3Q決算は、事前の期待値が高くなく、下方修正があったとしても個別の動きに留まると思われ、相場全体への影響は限定的になるだろう。
また、株式市場では米中貿易摩擦問題や中国景気減速の織り込みが進み、その上でバリュエーションには割安感があると考えられることから、今後は株価見直しの動きにつながろう。
東証の小型株や中型株に上値余地か
日本の主な株価指数は米株安等の影響を受け12/25に昨年来安値を更新したが、この日の終値を100として、その後の各株価指数のパフォーマンスを比較した。東証マザーズ指数の戻りが顕著だが、これまでの下げが大きかったことへの反動か。もっとも、上げも下げも一方通行になりやすい市場と思われ、注意が必要に。東証規模別株価指数の小型株や中型株はそれほど戻っていない印象で、上値余地がありそうだ。
来週はイベント多い
来週は重要な経済指標の発表やイベントが多数予定されている。1/31には12月の鉱工業生産指数(速報値)、同住宅着工統計が発表される。また、2/1には、12月の完全失業率・有効求人倍率が発表される予定に。
(1/24記 マーケット支援部 大塚)