決算を意識、個別銘柄物色強まりそう
1/21-1/25の日本株式市場は、本格的な決算発表シーズン入りを間近に控え、様子見気分が強まる場面がありそうだ。個別物色の展開を想定する。
株式市場全体は、バリュエーションや各種投資指標から割安との判断が出来そうで、日経平均の20,000円の大台を固める動きとなるだろう。表面的には上値が重そうに見えるかもしれないが、決算発表期に特有の動きと捉えるべきか。
米国に続き、日本でも今月末頃から2月半ばにかけて3月決算企業の第3四半期決算を中心に発表が本格化する。今回の決算発表のポイントは、米中貿易摩擦問題が企業業績にどの程度影響を与え、通期見通しがどう修正されるのかということになろう。
輸出関連企業を中心に通期業績予想の修正の有無に留意したい。
一方、現時点で2019年度を予想することは難しいが、今回の日米の決算発表が何らかのヒントになると考える。
決算発表、ピークは1/31と2/8
決算発表の前半戦のピークは1/31(木)の380社(全市場、全決算期、1/17現在、QUICK集計)で、後半戦のピークは2/8(金)の474社(同)となっている。
日銀、海外経済の不確実性は限定的と
日銀は1/10、2019年1月の地域経済報告を発表。全ての地域の景気判断を「拡大」または「回復」とした。背景には、海外経済が総じて着実な成長を続ける中、輸出が増加基調にあり、労働需給が着実に引き締まりを続け、個人消費が緩やかに増加する等、所得から支出への前向きな循環が続いていることを挙げた。海外経済の不確実性の影響について現時点で限定的としたが、受注の下振れ等を指摘した。
(1/17記 マーケット支援部 大塚)