投資家のリスク許容度は高まると予想
1/15-1/18の日本株式市場は、改善方向にあると思われる外部環境を織り込みながら、バリュエーション面で割安と思われる日本株を再評価する展開を想定する。
これまで外部環境の動向に左右されることの多かった印象の日本株式市場だが、パウエル米FRB議長がバランスシート縮小の見直しに言及したことや、12月の米雇用統計が強い内容となったことなどから、米株式や米経済の先行きに対する不透明感の一部は解消されたと思われ、投資家のリスク許容度も徐々に高まると予想する。
ただ、日経平均のボラティリティーは以前に比べ低下したとはいえ依然として高く、場合によっては荒い値動きとなることも想定される。よって、急落・急騰するような場面では、逆張りで臨むべきと考える。
海外投資家の日本市場回帰も
1月はクリスマス休暇を終えた海外投資家が、日本株式市場に戻って来る時期であると思われる。年末年始の日本株は先物主導による荒い値動きとなったが、今後は市場参加者増による落ち着いた売買が期待されよう。
1月下旬からは3月決算企業の決算発表
足もと、2月、8月、11月決算企業を中心に決算発表が行われている。その後、今月下旬からは3月決算企業の決算の発表が始まる。決算発表のピークは1月末から2月上旬になる見込み。日本企業を取り巻く収益環境は米中貿易摩擦問題の影響や為替の円高傾向など厳しいものがあるが、年末年始の下落で株価には織り込まれたと考えられる。
(1/10記 マーケット支援部 大塚)