9/30~10/4の中国株式市場は、本土市場が10/1~4に国慶節で休場となり9/30のみの取引。香港市場は10/1は休場だが、引き続き堅調に推移すると考える。
中銀は9/20に最優遇貸出金利の引き下げは見送ったものの、8月の経済指標が下振れたことから、潘中国人民銀行総裁は9/24の記者会見で、①50bpの預金準備率の引き下げ、②7日物リバースレポ金利の1.70%から1.50%への引き下げ、③2軒目以降の住宅購入の頭金比率の25%から15%への引き下げ、④既存住宅ローン金利の0.5%ptの引き下げ等の方針を発表した。また、株式市場に対しては、株式安定化基金として総額1.3兆元の流動性支援を行う計画を示した。
香港市場は米利下げ期待を背景に上昇ピッチが上がる中、中国の金融緩和策の発表を受け、9/24のハンセン指数は前日比4.1%上昇した。上海総合指数も同日、4.2%上昇と大幅高となった。個別銘柄では、米国国防権限法の修正で中国のバイオ関連銘柄を排除するバイオセキュア法案が含まれていないことを好感し、薬明康徳新薬開発(02359)が月初から21%高になるなどバイオ関連が上昇した。
9/30には9月の購買担当者景気指数(PMI)の発表を控える。国慶節に堅調な旅行需要が見込まれること、9月の新車販売の伸びが高まったとみられること等を背景に、若干の改善を見込む。9/30の週は、香港市場は上昇継続、本土市場は国慶節後に一段の上昇を見込む。
(9/25記 投資情報部 白岩)