9/16−20の中国株式市場は当初は様子見ながら、9/18の米利下げ後は徐々に持ち直そう。なお、 本土市場は9/16−17に中秋節で、香港市場は9/18に中秋節の翌日で休場。
9/9に発表の8月CPIは7月とほぼ同じ上昇率だったが、PPIはマイナス幅が広がりデフレ懸念が強まった。9/10に発表の8月輸出は前年同月比+8.7%と堅調を維持したが、輸入は同+0.5%と低い伸びに沈み、内需の弱さを示した。
9/5に米国は量子コンピューターを含む先端技術に対し新たな規制を発表、他の友好国も歩調を合わせる見通し。また、9/9に米下院は国家安全保障上の懸念を理由に中国のバイオ企業との取引を制限する法案を可決した。米国の対中規制は益々厳しくなりそうだ。
ただ、企業には好材料が見られる。アリババ集団(09988)は8/28に香港市場でプライマリー上場へ転換、8/30には独禁当局が同社の約3年間に渡るコンプライアンス是正の取り組みを評価した。9/10にはストックコネクト銘柄に採用され、同日はハンセン指数が前日比+0.2%と伸び悩む中、同社株は一時同+5.2%と、大幅高となった。また、9/10に華為技術(ファーウェイ)が3つ折りスマホを発表、開くとタブレット並みの大画面となり、世界初の量産化を実現する見込み。
9/18は米国で4年半ぶりの利下げが実施される見通し。そうなれば、ドルペッグを採用している香港では市場金利が低下し、株価の上昇要因となろう。更に、9/20にも中国でも利下げが実施されよう。中国市場は米中利下げを好感し、持ち直すと考える。
(9/11記 投資情報部 白岩)