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本日の市況見通し反転の兆しがみられ、買い継続か

12日の香港株式市場は大幅に反発した。ハンセン指数の終値は前日比663.11pt(2.79%)高の24,402.17ptだった。2021年11月25日以来約1カ月半ぶりの高値を付け、心理的節目の24,000ptを回復した。前日の米国市場で中国ネット大手の米預託証券(ADR)が上昇し、香港市場にも買いが波及した。12日発表の中国の物価統計を受け、市場のインフレ懸念が後退し、中国当局の金融政策の余地が広がったとの見方も投資家心理の支えとなった。ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数も大幅に反発した。終値は同4.98%高の5,899.82ptだった。ネット通販の京東集団(JDドットコム、09618)が同11%高、出前アプリの美団(メイトゥアン、03690)が同9%高となるなど、時価総額の大きい大型ネット株が急伸した。株主還元策を強化するとの方針を示し、原油採掘の中国海洋石油(CNOOC、00883)が大幅高となった。その他、電気自動車(EV)株の上げも目立った。反面、中国不動産株、銀行株は軟調だった。香港メーンボードの売買代金は1536億香港ドル。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで52億9000万香港ドルの買い越しだった。

12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比38ドル30セント(0.1%)高の36,290ドル32セントで終えた。朝方に発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想並みにとどまり、米長期金利が一時低下した。相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に買いが優勢となった。反面、金融のゴールドマン・サックスが売られ、ダウ平均の重荷となった。FRB高官が金融市場に悪影響を与えない限り「米連邦準備理事会(FRB)は迅速にバランスシートの縮小を開始すべきだ」と述べたことも上値を抑えた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、同34.943pt(0.2%)高の15,188.392ptで終えた。

本日の香港株式市場は続伸か。新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が重荷になるも、インフレ懸念が後退したことで反転の兆しがみられる。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、本日も買いが継続しよう。

 

(マーケット支援部 床井)

一進一退の展開か

12日の中国・上海株式市場は反発した。上海総合指数の終値は前日比29.9912pt(0.84%)高の3,597.4321ptだった。中国国家統計局が朝方発表した2021年12月の物価統計が卸売物価指数、消費者物価指数ともに市場予想を下回り、高インフレによる家計や企業収益への懸念が和らいだ。中国当局の金融緩和などの余地も広がったと受け止められ、政策期待から指数は後場に一段高となった。酒造や自動車、バッテリー関連が買われた。半導体や小売りが高く、投資拡大の観測から高電圧機器の銘柄も急伸した。反面、銀行や保険が安く、不動産や電機、建設株の一角も下げた。上海と深セン市場の売買代金は合計で1兆611億元。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで70億1700万元の買い越しだった。個別では、貴州茅台酒(グイジョウ・マオタイ、600519)、国電南瑞科技(ナリ・テクノロジー、600406)、隆基緑能科技(ロンジ・グリーン・エナジー・テクノロジー、601012)などが買い越しとなり、江蘇恒瑞医薬(ジャンスー・ハンルイ・ファーマシューティカルズ、600276)などが売り越しとなった。

本日の本土株式市場は一進一退の展開か。インフレ懸念が和らいで上昇した前日の好地合いを引き継ぎ、買戻しの動きが継続しよう。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大や行動規制への懸念が根強く、指数は伸び悩む場面もありそうだ。

 

(マーケット支援部 床井)

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