17日の香港株式相場は7営業日続伸した。ハンセン指数の終値は前日に比べ338.28pt(1.10%)高の31,084.94ptだった。節目の31,000ptを上回り、2018年6月以来2年8か月ぶりの高値だった。香港では18日から、飲食店の夜間営業の再開など新型コロナウイルス対策の各種規制が約2か月半ぶりに緩和される。コロナのワクチン普及による域内外での経済活動の正常化や、春節(旧正月)連休後の中国本土からの投資資金流入への期待が相場を押し上げた。
香港上場のハイテク関連銘柄で構成する「ハンセンテック指数」は5日続伸し、前日比2.34%上げた。香港メーンボード(東証1部に相当)の売買代金は2079億香港ドルと前日から5%減ったが、引き続き節目の2000億香港ドルを上回り取引は活況だった。
17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比90ドル27セント(0.3%)高の31,613ドル02セントと3営業日続けて過去最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和が長期化するとの観測が相場を押し上げた。通信のベライゾン・コミュニケーションズや石油のシェブロンといった出遅れ銘柄の上昇が、指数を押し上げた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、前日比82.004pt(0.6%)安の1万3965.495ptで終えた。
本日の香港市場は、ストックコネクト取引が再開されるため、中国本土からの投資資金流入に期待ができよう。また、香港市場では新型コロナウイルス対策の活動規制の緩和も相場の追い風となろう。
【中国本土市場】堅調に推移か、連休中好調だった映画などの関連銘柄を物色する展開か
本日から中国市場も春節明けの取引が始まる。連休中世界の主要株価指数が堅調に推移していることもあり、上海と深センもそれに追随する形でスタートすると見られる。連休中は映画興行収入の好調が伝えられており、本日は関連銘柄が物色される展開となろう。
(マーケット支援部 床井)