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中国株マーケット情報一進一退の展開か。利益確定売りの増加が予想されるも押し目買い意欲は強そうだ

5日の香港株式市場は反発。ハンセン指数の終値は前日比175.18pt(0.60%)高の29,288.68ptだった。米雇用情勢の改善期待などから前日の米国株式相場が上昇し、投資家が運用リスクをとる姿勢を強めた。半面、中華圏で来週から春節(旧正月)に伴う大型連休に入るのを前に、中国本土投資家による香港株買いの勢いが鈍化しているとの警戒感が上値を抑えた。中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで81億6800万香港ドルの買い越しと、連日で節目の100億香港ドルを下回った。

5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比92ドル38セント(0.3%)高の31,148ドル24セントで取引を終えた。米上下院が5日、予算決議をそれぞれ可決した。バイデン政権の追加経済対策が成立に向けて前進したことを好感し、消費関連株などが買われた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸。前日比78.553pt(0.6%)高の13,856.296ptで取引を終え、連日で過去最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は5日続伸し、前日比15.09pt(0.4%)高の3,886.83ptと最高値で終えた。

本日の香港市場でハンセン指数は一進一退の展開を想定。週末に春節(旧正月)に伴う連休を控え、利益確定売りの増加が予想されるものの、米国株が上値を試す展開のなか先高観も根強いと思われ、下がったところでは押し目買いも入りそうだ。

  

(マーケット支援部 井上)

大型連休を前に買いが手控えられる流れが続きそう

5日の中国・上海株式市場は小幅に3日続落した。上海総合指数の終値は前日比5.5263pt(0.15%)安の3,496.3329ptだった。11日からの春節(旧正月)連休を前に、持ち高調整や利益確定を目的とした売りが出やすかった。一方、出遅れ感のある銀行株が投資資金の流入観測から軒並み上昇し、相場の下支えとなった。電気自動車(EV)や車載電池などのエコカー関連株が下落したほか、半導体や液晶パネルといったハイテク株が安かった。半面、酒造や旅行会社など春節消費関連株の一角がしっかり。不動産株や医薬品株が高かった。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで83億9300万元の買い越し。個別では、宜賓五糧液(ウーリャンイェー・イービン、000858)、貴州茅台酒(グイジョウ・マオタイ、600519)、隆基緑能科技(ロンギ・グリーン・エナジー・テクノロジー、601012)などが買い越しとなり、京東方科技(BOEテクノロジー・グループ、000725)、中国中免(チャイナ・ツーリズム・グループ・デューティー・フリー、601888)、三一重工(サニー・ヘビー・インダストリー、600031)などが売り越しとなった

本日の中国本土市場は小動きか。大型連休を前に買いが手控えられる流れが続きそうだ。

  

(マーケット支援部 井上)

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