8日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに小反落した。終値は前日比49.51pt(0.20%)安の24,193.35ptだった。今月に入り上昇が続いていたため、いったん利益を確定するための売りが出た。ただ、米株価指数先物の上昇などが支えとなり、午後に下げ渋った。ハイテク関連株で構成する「ハンセンテック指数」は小幅に5日続伸し、終値は0.22%高の7511.11ptだった。
8日の米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比122ドル05セント(0.4%)高の28,425ドル51セントと9月2日以来、1カ月ぶりの高値で終えた。追加の経済対策への期待から引き続き買いが入り、相場を押し上げた。
本日の香港株式市場は、もみ合いの展開か。米市場の堅調さから上昇が見込まれるも、香港域内の新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加傾向にあり、防疫措置の再強化による景気下押しを警戒する動きとなりそうだ。また、米国による中国ネット企業への制裁懸念が浮上したことも投資家心理の重荷となると思われる。本日より中国本土市場が再開となる。動向を見ながら一進一退の展開を予想する。
(マーケット支援部 床井)
海外株高や消費回復で、連休明けの本土株は上昇スタートか
本日の中国本土の株式市場は、国慶節の大型連休を終えて9日ぶりに取引を再開する。中国の連休期間中、海外ではトランプ米大統領の新型コロナウイルス感染などの波乱材料が飛び出したものの、米国や香港などの株式市場は総じて堅調な値動きとなった。また、中国国内では連休中の観光市場が予想以上のパフォーマンスを見せるなど、消費の回復に期待が高まっている。米中関係の悪化懸念は根強いが、外部環境が安定的、内部環境も改善して来ていることなどから本日は買い先行の動きとなろう。
(マーケット支援部 床井)