7日の香港株式相場は4日続伸した。ハンセン指数の終値は前日比262.21pt(1.09%)高の24,242.86ptと、9月18日以来およそ3週間ぶりの高値を付け、節目の24,000pt台を回復した。トランプ米大統領がツイッター上の投稿で中小企業支援などに前向きな姿勢を示し、投資家心理が改善し、ハイテク株を中心に買いが入った。引けにかけて上昇幅を広げ、この日の高値圏で引けた。
7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比530ドル高の28,303ドル46セントと約1カ月ぶりの高値で終えた。6日に追加経済対策の協議中断を指示したトランプ米大統領がその後一転、空運会社や中小企業に絞った支援策の実施を指示した。大統領の変心を受けて株式相場も急反転した。
本日の香港株式市場は、米国市場が反発した流れを受け、買いが先行しそうだ。昨日は米アップルが13日(米時間)に開催する特別イベントで新型iPhoneを発表すると伝わったことを受け、光学部品の舜宇光学科技(02382)や瑞声科技HD(02018)などの関連株が買われたほか、アリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団点評(03690)、小米集団(01810)といった「ニューエコノミー」関連株が上昇し、ハイテク関連株で構成されるハンセンテック指数が約1カ月ぶりの高値水準を回復した。本日はアント・グループとテンセントの決済システムについて米国が制限を検討していると伝わっており、米中対立への警戒が高まる可能性もあるものの、昨晩の米国市場ではアリババ集団ADR、テンセントADRともに堅調な動きとなっていたことなどを見るに現時点で特に大きな影響はないと思われる。堅調な地合いが続きそうだ。
(マーケット支援部 床井)
8日は中国本土市場(上海、深セン)が休場。9日に取引を再開する予定。
(マーケット支援部 床井)