6日の香港株式市場は大幅に4営業日続伸。ハンセン指数の終値は前週末に比べ966.04pt高の26,339.16ptと、節目の26,000ptを上回り、3月5日以来約4カ月ぶりの高値だった。直近の経済統計を受けて中国景気の回復期待が強まるなか、中国政府系メディアが株高を支持する論調を6日に展開し、中国本土株や香港株に買いが集まった。香港メーンボード(東証1部に相当)の売買代金は前週末比53%増の2507億香港ドルと、18年3月23日以来の活況だった。
中国本土から香港株に投資するストックコネクト・サウスバウンド取引は、成約ベースで90億2600万香港ドルの買い越しだった。
6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、連休前の2日と比べ459ドル67セント高の26,287ドル03セントと3週間ぶりの高値で終えた。中国景気の回復期待を受けて同国を中心に世界的な株高となり、投資家心理が強気に傾いた。好調な米経済指標も好感され、ハイテク株中心に幅広い銘柄に買いが広がった。
本日の香港市場は利食い売りをこなしながら一進一退の展開か。中国本土市場の堅調展開が続けば、香港市場にとっても追い風となろう。ハンセン指数は26,000pt台を固める動きとなりそうだ。
(マーケット支援部 井上)
堅調な展開か。海外からの資金流入続けば好循環な流れは継続しよう
6日の中国本土株式市場は急伸。上海総合指数は前週末比180.0681pt高の3,332.8807pt、深セン成分指数は同508.456pt高の12,941.720ptで取引を終了した。上海総合指数は3,300pt台を回復し、2018年2月以来2年5カ月ぶりの高値となり、上昇率は15年7月以来約5年ぶりの大きさだった。複数の現地証券会社が4~6月期の経済成長率がプラスに転じるとの予測を出しており、景気が回復に向かうとの期待が高まった。出遅れ感のある金融株を中心にほぼ全面高だった。香港から中国本土株に投資するストックコネクト・ノースバウンド取引は、合わせて成約ベースで136億5300万元の買い越し。個別では、格力電器(000651)、ラックスシェア(002475)、美的集団(000333)、貴州茅台酒(600519)、江蘇恒瑞医薬(600276)、伊利実業集団(600887)、三一重工(600031)などが買い越しとなり、宜賓五糧液(000858)、興業銀行(601166)などが売り越しとなった。
本日の中国本土市場は堅調展開継続か。短期的な過熱感はあるものの、市場では深セン株に対する上海株の出遅れ感を指摘する声も出ており、保険や銀行株、不動産株等中心に強含みの動きは継続しよう。昨日は上海市場と深セン市場の売買代金が合計で1兆5660億元と、3営業日連続の1兆元超えとなったほか、ストックコネクトを通じた資金流入額も136億5300万元と、こちらも3営業日連続で100億元超えとなった。ストックコネクトを通じた資金流入額は7月に入り累計で439億6300万元(6月は527億元)と、足もとで流入ピッチが加速しているようだ。海外株高を受けこの傾向が続けば、投資家心理の支えとなり、好循環な流れが継続すると思われる。
(マーケット支援部 井上)