25日の香港市場でハンセン指数は上値の重い展開を予想。目立った手掛かり材料に乏しいため大きく動きにくい地合いといえそうだ。明日から海南島で開催予定の「ボアオ・アジア・フォーラム」では「一帯一路(シルクロード経済圏構想)」や「深港通(深センと香港の株式取引の相互乗り入れ)」などへの言及が予想され、関連銘柄に注目が集まるだろう。一方、カジノ株の軟調推移が予想される。マカオ当局が今後カジノ依存度を引き下げる方針を示したと伝わったほか、カジノ運営会社要人が今後の厳しいカジノ産業の見通しに言及した。本日は江西銅業(00358)、東風汽車集団(00489)、中国通信服務(00552)、北京京能清潔能源電力(00579)、中国糧油控股(00606)、ZTE(00763)、中国生物製薬(01177)、瑞声科技(02018)、広州汽車集団(02238)、中国蒙牛乳業(02319)、中国銀行(03988)などが決算発表予定。
25日の中国市場で上海総合指数は上値の重さが目立つだろう。昨日は下値に対する底堅さが示され、小幅に10営業日続伸。ただ、同指数の日足(ローソク足)が上位で「寄り引け同時線」に近い長い下ヒゲを引いた実体が極小の足となった。テクニカル面では高値波乱に注意が必要か。農村部の医療サービスの強化方針が示されたことは関連銘柄の刺激材料となりそう。
(檜和田)
A株の医薬と環境関連株に注目
A株銘柄で昨日年初来高値を更新した北京同仁堂(600085)と重慶水務集団(601158)に注目したい。医薬と環境という次世代産業の代表的銘柄で、政策的恩恵も受けやすい。
(奥山)