12日の香港市場でハンセン指数は方向感を探る展開か。昨日までの続落を受けて値ごろ感が意識されそうで、目先の反発を狙った押し目買いに期待したい。昨日までに発表された中国の主要経済統計は中国経済の先行き不透明感を示す内容が目立った。これを嫌気した売り物に押されて、ハンセン指数は昨日まで7営業日続落中だ。ただ、同指数が1月19日の安値23,590ptや250日移動平均線23,581pt(3/11)など下値の節目に迫ったため、いつ反発しても不思議でないと考える。香港貿易発展局が11日に発表した第1四半期(1~3月)の域内輸出指数が44.9となり、前期の38.2から大幅に改善したことが好材料視されるか。原油先物相場が再び軟調な展開となっているため、空運など原油安メリット関連株の動意が予想される。本日は香港のインターネット接続サービス大手である香港寛頻(01310)と中国のアニメ関連企業の華夏動漫形象(01566)が上場予定だ。
12日の中国市場で上海総合指数は終値で心理的節目3,300pt台回復を試す動きか。本日は中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が金融改革と発展について記者会見を行う予定で、追加金融緩和への期待が高まりそうだ。中国財政省が地方政府による起債限度額を引き上げたもようだと伝わっており、インフラ投資加速への期待感が相場を後押しするか。
(檜和田)
海通国際証券は二桁の増収増益
海通国際証券(00665)が11日に発表した14年12月期決算は前年比64.7%増収・92.4%増益であった。
(檜和田)