13日の香港市場でハンセン指数は続伸が予想される。昨晩の米株市場でNYダウの大幅反発を好材料視した動きが目立つだろう。3月相場での調整に対する自律反発を狙った買いが優勢となりそうだ。昨日中国人民銀行(中央銀行)が発表した2月の人民元建て融資残高は前月比で1兆200億元増加、同マネーサプライ(M2)は前年同月比12.5%増と、いずれも市場予想を上回った。中国人民銀行の周小川総裁は昨日の記者会見で預金保険制度の今年前半導入と預金金利の年内自由化に前向きな姿勢を示したことも金融統計の好調と併せて素直に好感される可能性が高い。もっとも、来週は米FOMCが開催予定だ。米金融政策を見極める動きから、終盤にかけては上値の重さが目立つだろう。
13日の中国市場で上海総合指数は3日続伸か。同指数は一時的に節目の3,400pt付近までの上昇が見込まれる。中国人民銀行の周総裁の記者会見内容が好感されそうだ。中国鉄道界要人が高速鉄道を欧州まで延伸する方針を示したと伝わっており、鉄道インフラなどその関連銘柄の刺激材料となるだろう。国務院が創業を支援する新たな基盤作りを推進する方針を打ち出したもようで、ベンチャー企業育成への思惑から、深セン市場を中心とした中小型株へのポジティブ材料となろう。
(檜和田)
上海汽車集団の値動きに注目か
上海汽車集団(600194)の値動きに注目したい。独フォルクスワーゲンが中国での生産台数拡大を打ち出しており、今後の同社業績への恩恵が期待されそうだ。
(檜和田)