本日の香港市場は高値圏でのもみ合いか。昨日の米国株高の流れから買い先行のスタートが予想される。ハンセン指数は24,000〜24,600pt前後のレンジでの推移となろう。1月に付けた年初来高値24,419pt(1/19終値)を捉える場面も想定される。ただ、昨日までの5営業日続伸で、上昇ピッチの速さに対する警戒感の台頭も予想され、高値圏では利益確定売りも散見されるか。
セクター別では、家電を含めた消費関連、金利上昇・元高メリット、インフラ、産金株などに注目か。商務部が6日発表した3月の「家電下郷」対象製品販売額は前年同月比179%増の344億8,000万元と好調だった。また、人民元の対米ドルレートは6日、一時1米ドル=6.5438元まで上昇し05年7月以降の高値を更新。元高は銀行や保険、航空などのセクターの物色につながろう。このほか、安徽コンチセメント(00914)の幹部が、低所得者向け保障性住宅整備計画を受けて同社の先行きに自信を示したことは、インフラ関連にとってポジティブに作用しよう。足元の金価格の高値更新は産金株の物色につながる公算も。
他方、国家発展改革委員会は6日夜、石油製品価格の引き上げを発表。製造業のマージン悪化も、川上産業にとっては恩恵か。
中国市場は高値圏でのもみ合いか。上海総合指数は節目の3,000ptを維持できるかが焦点となる。3月は大台乗せ後に失速しており、同水準では強気と弱気の攻防が予想される。
(檜和田)