今週の香港株市場は揉み合いか。内外で重要マクロ指標の発表が相次ぐため、様子見気分の台頭も予想される。ハンセン指数は23,000ptを挟んでの値動きと思われるが、指標の内容次第ではハンセン指数は3月戻り高値である3/9終値23,810ptを意識する場面も。
米国では1月S&Pケース・シラー住宅価格指数(3/29)や3月ADP全米雇用リポート(3/30)、3月ISM製造業景況感指数、3月米雇用統計(ともに4/ 1)、中国では4/1に3月中国購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定。もっとも、これらのマクロ指標が米国景気の回復を示唆する内容となった場合は海外投資家のリスク許容度拡大につながると推測され、株式市場への支援材料となろう。
今週も企業の決算発表が相次ぐため、市場の関心は企業決算に向かうだろう。セクターでは金融・不動産、通信、小売、航空等の人民元高メリットを享受すると思われる業種や、建材、セメント等インフラ関連などに注目か。
中国市場は戻りを試す値動きか。上海総合指数は終値での3,000pt台乗せを意識する場面も想定される。金融当局がインフレ抑制手段として政策金利調整の重要性を強調したことを受けて市場では利上げ観測も浮上しているが、市場への反応は限定的か。
(檜和田)