香港市場は続伸か。米国株とADR高を手掛かりとして、ハンセン指数は終値での23,000pt乗せを意識した値動きとなろう。週末要因から後場にかけては見送り気分が強まる可能性もあるが、ひとまずは3月の戻り高値(3/9終値23,810pt)からその後の安値(3/17終値22,284pt)までの下げ幅1,526ptの半値戻し23,047pt処を意識した値動きか。その上に位置する節目としては、黄金分割比61.8%戻しの23,227pt、2/3戻しの23,301ptなどが考えられる。
昨日の米国株はIT関連を中心に続伸。NYダウは終値12,170ドルと、急落前の価格水準(3/9終値12,213ドル)まで上昇した。米国株高は投機筋を中心とした市場参加者のリスク許容度拡大につながると思われ、香港市場の出遅れ感が意識されても不思議ではない。原油先物相場の反落もポジティブ要因だ。昨日同様、決算内容を受けた個別物色が相場を支えしよう。米国でのIT関連銘柄の上昇を受け、テンセント(00700)やチャイナ・ユニコム(00762)などの値動きに市場の注目が集まる公算大。内需ではセメントや建材などインフラ関連銘柄の値動きを注視したい。
中国市場も堅調推移か。上海総合指数は反発が予想され、2,950ptを挟んでの値動きから、3,000ptに迫る公算も大きい。原油先物相場の小幅反落がインフレ抑制期待につながり、好材料として作用しそう。昨日は小幅反落となったが、4営業日続伸した後だけに当然の一服ともいえる。
(檜和田)