香港市場は神経質な展開か。リビアと中東情勢の緊迫化で投資家のリスク回避姿勢が続き、23日も海外株式相場は軒並み値を下げた。ADRはほぼ全面安の展開だったことで、ハンセン指数は売り先行のスタートとなりそう。
原油供給に障害が生じる可能性と中東産油国への波及が懸念され、NY原油先物相場は一時、2008年10月以降で初めて1バレル当たり100米ドルを超えた。インフレやコスト増による景気減速懸念から輸出関連や航空株などが売られそうだ。一方、エネルギー株は物色の可能性も。ただ、積極的な売買は限定 か。昨日のメインボードの売買代金は655億香港ドルと低水準だった。
NY金先物相場は7日続伸。地政学リスクが強まり、質への逃避による資金の流入が続いている。、瑞金砿業(00246)、招金鉱業(01818)、紫金鉱業(02899)、霊宝黄金(03330)などが物色されそう。
中国市場は神経質な展開か。全国人民代表大会(全人代)開催を控え、政府による産業振興策への期待が強い。ただ、世界経済の不透明感から積極的な買いは入りにくそう。
(星)