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中国からの便り

第216回:★中国編★前半上昇も後半波乱含み、半導体とデジタルに注目

2023年の中国株式市場は、ゼロコロナ政策の終了に伴うリオープン(経済再開)への期待や外資の流入加速(1月は過去最多の1413億元買い越し)などを受け年初から好調に推移し、上海総合指数は5月上旬に約10カ月ぶりの高値の3,418pt(23/5/9)まで買われた。深セン成分指数は年初に約5カ月ぶり高値の12,246pt(23/1/30)まで上昇。年後半は中国経済の減速懸念や不動産債務問題に対する警戒感などが嫌気され、上海総合指数は節目の3,000pt、深セン成分指数は10,000ptを割り込んだ。海外投資資金の流出加速も相場全体の重荷となった。

さて、24年はどのような展開が予想されるだろうか?以下、中国経済や株式の動向について現地の主要証券各社の見解をまとめてみた。

経済成長率は総じて5%前後が見込まれている。政府は積極的な財政政策を継続し、内需拡大を促していく姿勢だ。固定資産投資は5%前後の増加となりそう。インフラ及び製造業設備向け投資の拡大が不動産開発投資の減少をカバーできるとの見方もある。輸出面ではアフリカやロシアなど「一帯一路」沿線国・地域を中心に自動車や建設機械の出荷増が期待される。欧米との関係改善は短期的には難しいと懸念する声もあるが、グリーンエネルギーなど環境関連の貿易は活発的になりそうだ。

株式市場は、前半は上昇するとの楽観的な声が多い。経済の力強い回復やデジタル経済推進の政策支援などのポジティブ材料が相場動向に反映されそうだ。ただ、後半に米大統領選(11月)が控えているため、米国の対中強硬姿勢が強まれば神経質な動きになると見る向きもある。

上海総合指数のレンジは、今年も地場系大手証券ははっきりした予想は示していない。外れた時の投資家や市場からの非難を恐れていると思われる。

その中で、方正証券は3,720ptまで上昇すると予想。「資本市場の活性化と投資家センチメントの改善」を促す政策をポイントと見ているようだ。景気後退や半導体チップの技術的遅れ、AI分野での米国との格差などの諸問題が解決されれば4,000pt近くまで買われる可能性もあると強気だ。

国泰君安証券は、23年に売られ過ぎ感があったブルーチップを中心に買い戻しの動きが強まると見る。一方、グロース株からの資金引き揚げを懸念している。招商証券は、IPO減少に伴う需給改善や大株主による株式売却制限などが相場の下支え材料になるとの見解を示す。

海外投資資金の動向について具体的な予想はなく、23年実績(300億元前後の買い越し、12月下旬時点)よりやや増加という弱気な見方がある程度。不動産債務問題の解決や景気対策の効果が現れるまでは外資が積極的な買いに転じるのはやや厳しそうだ。

注目セクターの筆頭格としては半導体やロボットが挙げられる。ファブレス半導体大手の上海韋爾半導体(603501)が注目されよう。コネクテッドカーの普及進展を背景に同社の強みである車載用画像センサー(CIS)の需要増が期待される。また、産業用ロボット大手の南京埃斯頓自動化(002747)や、精密減速機を手掛ける浙江双環伝動機械(002472)なども物色されそう。少子高齢化に伴う労働力不足を受け、中国政府は産業のオートメーション化を推進中だ。市場では国産化率も上昇中で、地場系企業に有利な環境が続くと見られる。

2024年の注目テーマ及び有望セクター

(東洋証券上海駐在員事務所 山藤 秋男)

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