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中国からの便り

第215回:★香港編★弱気相場から脱却して修正相場に期待

2023年の香港株式市場は、ゼロコロナ政策解除後の景気回復期待から1月こそ力強い上昇となったが、その後は、①中国景気回復ペースが予想外に鈍かったこと、②米中金利差拡大を背景とした人民元安・米ドル高進展による資金流出、③緊張続く米中関係などを受けて、下落基調に転じた。主要指数であるハンセン指数は年初来16.0%の下落となり(12月21日時点)、日米欧やインドなど世界の主要株式指数を大きくアンダーパフォームした。

24年の香港株は、およそ3年間続いた歴史的な弱気相場から脱し、上昇相場に転じるのか?東洋証券香港現法では、現地金融機関の情報を集計し、24年の香港株式市場の見通しをまとめた。その結果、ハンセン指数の24年の上値目標値を21,000pt前後(12月21日の終値比26.3%の上昇)に設定する金融機関が多かった。

主なプラス材料としては、①バリュエーション面での際立つ割安感、②米利下げ転換に伴う流動性改善の可能性、③経済安定を重視する中国当局による政策支援の継続、④上場企業の収益拡大見通し、⑤中国本土マネーの流入などが挙げられる。現在、ハンセン指数のPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)は各々9.3倍、1倍割れと歴史的な低水準にある。AH重複上場銘柄の乖離率を示すハンセンAHプレミアム指数(100超は中国本土A株割高、香港H株割安)は148.57に上り(12月21日の終値)、A株と比べてH株はかなり割安な水準に放置されている。「他の主要株式市場と比べて割安感が際立つため、修正相場が期待できる」、「香港株は既に底打ちしており、24年のパフォーマンスは米株を上回る可能性」、「ハンセン指数は初めて年間で4年連続の下落となり、下値余地は限定的だろう」とさらなる下落を予想する見方は少ない。「米国は24年に利下げに転換する公算が大きい。米金利低下は、香港市場の流動性の改善に繫がろう」、「米利下げ転換局面で、米ドル安・人民元高が進展する可能性は高く、外国人投資家は中国株のエクスポージャーを拡大する動きも」と転換点を迎える米金融政策に着目する向きも多い。「中国当局は24年、経済の安定成長を最重要視するため、積極的な財政出動や緩和的な金融政策が期待できる」、「企業のファンダメンタルズが改善し、24年のハンセン指数構成銘柄の純利益は前年比9%増程度になる見通し」、「利下げ局面ではグロース株を選好しよう」、「ハイテック株と通信など高配当利回りのディフェンシブ銘柄を合わせて保有するバーベル型投資は適切」などの見解も散見される。

一方、株式市場の上昇を抑える要因としては、①中国経済の先行き不安、②米国が景気後退に陥る可能性、③米中関係悪化により、米政府が対中制裁を強化するリスク、④突発的な地政学リスクなどが挙げられる。逆資産効果などを通じ、中国不動産市場の低迷による景気下押し圧力を依然として強く懸念する声が多い。24年は1月に台湾総統選挙、11月には米大統領選挙が予定されている。台湾を巡る地政学リスク、米国の「中国叩き」が顕在化する恐れを警戒する見方も少なくない。

2024年の注目テーマ及び有望セクター

(東洋証券亜洲有限公司(香港現地法人) キョウ 静傑)

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