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中国からの便り

第201回:水際対策の緩和 燃える香港人の旅行魂

香港国際空港のチェックインカウンター前に久々に長蛇の列が現れた

香港政府が9月下旬に水際対策の緩和を発表。新型コロナ感染拡大以来約3年、「ようやく旅行に行ける!」と大興奮。香港に久しぶりの「旅行ブーム」が現れた。香港で時間に追われる生活や家賃の高騰などのストレスから解放されるため、年に3~4回海外旅行に行く香港人は多かった。しかし、2020年コロナ禍以降、香港人の旅行物語は休止符を打った。

国連世界観光機関(UNWTO)によると、2019年香港の国際観光支出は約269億ドル(約3.8兆円)で世界12位、1人当たりの観光支出は3586.7ドル(約50万円)と世界一。数字を見ると、香港人は旅行に大金を使う。実は日常消費をできる限り押さえ旅行資金を貯めて、海外で観光や買い物などを楽しむのだ。かつては国際観光・インバウンド需要により旅行代理店や航空会社などの観光業は大繁盛だったが、コロナ感染拡大を背景に各国が入国制限を実施し、出張や家族に会う以外の不要不急の海外渡航は急減。また、コロナの感染リスクや厳しい防疫措置により外国人観光客の姿が消え、香港国際空港の2021年の年間乗降客数は2019年の7150万人から135万人に急減。1967年以来の低水準になった。大手旅行会社の営業停止・閉店や航空会社の減便など、観光業の打撃は大きかった。旅好きの香港人はステイケーションやハイキング・島めぐりなどの域内アクティビティに転換、しかし海外旅行と比べれば物足りない。一日でも早くコロナ禍が終息し、昔のように旅行に行けることが多くの香港人の願いだった。

9月下旬、約2年半続けていた厳格な水際対策がやっと緩和された。一時は最大3週間のホテル強制隔離を課せられたが各国が経済回復へ向け「ウィズ・コロナ」へ舵を切り、人材流失の加速による国際金融センターとしての地位低下を回避するため、隔離期間を1週間、3日と徐々に短縮し、9月下旬についに完全撤廃となった。ホテル隔離措置撤廃の発表を受け、旅行・ホテル予約サイトへアクセスが殺到し、旅行会社(代理店などを含め)も久々の行列ができた。約3年間も旅行に餓えた香港人の旅行魂が燃え上がった。

弾丸旅行をできる台湾、韓国、東南アジアなどの行き先は大人気、その中で香港人の「心のふるさと」と言われている日本の人気がダントツ。香港人には日本食・自然に深く興味を持つ親日家が多い。2019年に日本を訪れた香港人は225万人を超え、そのうち2回以上訪れたリピーターは9割近くを占め、驚くほど多い。また、日本通の香港人には東京、大阪や北海道など外国人観光客定番の観光地を訪れるだけではなく、広島、長崎などの地方観光への需要も高い。かつては香港からの直行便が日本全国縦横無尽に就航していたが、残念ながら現時点では航空便が大都市圏に偏っている。キャセイパシフィックと香港エクスプレスなどの香港発の航空会社は日本の地方都市への航空路線復活を計画しており、今後香港から日本地方都市への直行便が増えるだろう。

香港の入国制限の解禁に伴い、筆者の周りには早くも日本がメインの旅行ラッシュが現れている、既に旅行出発寸前の人も。しかし、国際線の航空便はまだまだ回復途中、航空券の価格もコロナ前に比べ爆上げしており、今ではそれが海外旅行の一つのハードルになっている。スケジュールの理由で筆者は海外旅行の予定は決まっていないが、一日でも早く航空券とホテルを取って、日本に「里帰り」したいと思う。

(東洋証券亜洲有限公司(香港現地法人) 黄 蘊姸)

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