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中国からの便り

第189回:「否極泰来」になるか修正相場に期待

2022年の注目テーマ及び有望セクター2022年の香港株式市場休場日程

2021年の香港株式市場は年初、中国本土マネーの流入加速が相場を大きく押し上げたが、その後は、印紙税率の引き上げや相次ぐ当局の規制導入、さらに不動産会社の債務危機も重なり、下落基調となった。通年でハンセン指数は14.8%の下落(12月17日時点)となり、日米欧や中国本土など世界の主要株式指数をアンダーパフォームした。

22年の香港株式市場は、「否極泰来(悲観も極に達すれば強気相場が回ってくる)になるか?東洋証券香港現法では、当地金融機関の情報を集計し、22年の香港株式市場の見通しをまとめた。その結果、多くの金融機関は、ハンセン指数の22年末の目標値を28,000pt前後(12月17日の終値比20.7%前後の上昇)に設定していることが分かった。


主なプラス材料としては、①バリュエーション面の際立つ割安感、②中国政府による政策期待、③中国本土マネーの持続的な流入、④上場企業の収益拡大見通し、⑤新型コロナ禍の収束期待、などが挙げられる。特に割安なバリュエーションの修正に注目する金融機関が多かった。現在、ハンセン指数のPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)はそれぞれ9.3倍、1.0倍と歴史的な低水準にある。AH重複上場銘柄の乖離率を示すハンセンAHプレミアム指数(100超は中国本土A株割高、香港H株割安)は147.64に上り(12月17日の終値)、A株と比べ、H株はかなり割安な水準に放置されている。「もともと出遅れていた香港株は21年、さらに下落したため、下値余地は限定的」、「バリュエーションは歴史的な水準に低下しており、他の主要株式市場と比べて割安感が際立つため、修正相場が期待できる」と更なる下値リスクを予測する声は少ない。

中国本土マネーの動向に着目する向きも多い。ストックコネクトのサウスバウンド(上海・深セン⇒香港)は11月24日以降、18日連続で買い越し(金額で約444億HKD)となり、下落時の下支え役を担い、年初来の買い越し額も4400億HKD(約7.8兆円)を超えている(12月17日時点)。

「22年下半期に開催される中国共産党第20回全国代表大会を控え、中国当局は安定維持を最重要視する」と政策に期待を寄せる声も多い。「ハンセン指数の22年、23年の市場予想EPS(1株当たり利益)はそれぞれ前年比11%増、同14%増と上場企業の収益拡大が見込まれる」、「当局による規制圧力は依然として存在するが、既に峠を越え、その不確実性が解消すれば、ネット株を中心とする見直し買いの動きが活発化しよう」、「ワクチン接種や治療薬の開発が進展し、新型コロナ禍が収束すれば、旅行など景気循環株に注目が集まるかもしれない」、「出遅れている香港株式市場は22年、他の主要株式市場をアウトパフォームする可能性が高い」などの見解も聞かれた。

一方、株式市場の上昇を抑える要因としては、①米利上げサイクルの開始と流動性縮小に対する警戒感、②米中対立が激化する懸念、③中国経済の下振れリスク、④中国不動産企業の債務危機の波及リスク、⑤新型コロナ感染が再拡大する可能性、⑥地政学リスク、などが挙げられている。

(東洋証券亜洲有限公司(香港現地法人) キョウ 静傑)

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