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中国からの便り

第190回:海外投資資金が相場下支え新エネと半導体に注目

2022年の注目テーマ及び有望セクター2022年の中国株式市場休場日程

2021年の中国株式市場は、経済回復への期待などで年初から高く推移し、上海総合指数は約5年半ぶりの高値となる3,731pt(21/2/18)、深セン成分指数は16,293pt(同)まで買われた。ただ、ファンドによる大型株の売却観測などからその後下落。ネットや教育政策の見直しなどの規制リスクが影響し、夏場に大きく下げる場面も見られた。もっとも、年後半は対米ドルでの元高基調や海外投資資金の流入加速などが相場の下支え材料となり、再び上値を目指す展開になった。

さて、22年はどのような展開が予想されるだろうか?中国経済や株式の動向について現地の主要証券各社の見解をまとめてみた。

経済成長率は5.5%前後と見込まれる。政府は積極的な財政政策と穏健な金融政策を継続し、内需拡大を促していく方針だ。一方、旧エネルギー(石炭など)から新エネルギー(太陽光や風力など)への転換の過渡期となり、短期的に経済成長や企業利益の不確定要因になる可能性もある。製造業のサプライチェーンの観点からは、世界各国・地域の生産活動の正常化に伴い、中国の代替生産の余地が狭まり、企業利益の伸び鈍化を懸念する声がある。中小企業の支援を目的とした追加緩和(追加利下げや預金準備率の再引き下げ)を期待する向きも出てこよう。

株式市場は総じて底堅い展開になるとの見方が多い。原材料や各種部材の需給逼迫が緩和され、生産者物価指数(PPI)の伸び鈍化が予想される。コスト高の解消で業績改善が期待される川中・川下企業に投資資金が戻ってきそうだ。

市場の見方を踏まえ、上海総合指数は3,400~3,800pt、深セン成分指数は13,000~18,000ptのレンジでの推移を予想する。年前半は政策期待で堅調な展開か。21年の高値を超えられるかどうかがポイントとなろう。ストックコネクトを通じた海外投資資金の流入はさらに加速しそう。中信証券は外資のA株買越額は21年(過去最多の4196億元、12/20時点)に匹敵する規模になると見ている。対中投資規制の緩和策(外資持ち株比率の引き上げなど)が進展すればマーケットの好材料となろう。

国泰君安証券は、中国経済の「量から質」へのシフトが短期的には混乱をもたらすと見て、上海総合指数は3,300~3,700ptで推移すると予想。バラマキに頼りがちだった中国経済のシステム転換と対応には時間が必要ということらしい。中信証券は、年前半は政策の後押しなどで経済がコロナ前の水準まで回復すると強気な見方を示すが、後半は安定推移し、大きなサプライズはないと慎重姿勢を崩さない。

注目セクターの筆頭格には新エネルギーや半導体が挙げられる。中国の自動車市場は新エネ車にけん引され2年連続でのプラス成長見通し。太陽光や風力など新エネ発電需要の増加が送配電網投資の拡大につながり、国電南瑞科技(600406)も恩恵を受けそうだ。半導体分野では国産化率の引き上げというテーマから北京兆易創新科技(ギガデバイス、603986)などが注目されよう。また、「共同富裕」政策が消費のグレードアップにつながり、医薬や家電株の物色も見られそうだ。このほか、「元宇宙(メタバース)」を最も成長が期待できるセクターと見ているところもあり、歌爾(002241)などの値動きも注視したい。

懸念材料は、不動産の過剰債務問題が経済全体に波及すること。そうなれば、投資家のリスク回避の動きが株式市場の足かせになる可能性もある。

(東洋証券上海駐在員事務所 山藤 秋男)

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