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中国からの便り

第187回:感染拡大を防ぐ水際対策日本と香港の実情

日本の入国者健康居所確認アプリ「My SOS」。(撮影)東洋証券

筆者は8月から9月にかけて一時帰国をする機会を得て、日本と香港の水際対策を体験した。双方の水際対策は概ね似ているが少しずつ違う。その実情をお伝えし、印象を述べる。

①PCR検査

出国72時間前の検査での陰性証明書を提出し、また到着後空港で検査をするのはどちらとも同じ。香港では更に、隔離期間中に4回、その後の自己観察期間中に2回の検査を受ける(隔離期間が14日間の場合)。出国前の検査はそれぞれ指定された病院などの検査機関で受けなければならない。日本に提出する証明書は書式も決められている。香港の空港では係員が綿棒で鼻と口から採取する。日本では渡された容器に唾液を入れるのだが、求められる量が多く、時間がかかる。採取ブースの壁には梅干しとレモンの写真が貼ってあった。

②待機・隔離期間

日本では自宅等、検疫所長の指定する場所で14日間の待機が要請される。米国のいくつかの州や欧州などからの入国者は、到着後3日間は検疫所が確保する宿泊施設で待機する。待機期間には毎日数回、居場所確認のメッセージが届く。発熱などの健康情報を毎日送信することも求められる。自宅でちゃんと待機していても、メッセージを見逃がすことは避けられなかった。到着空港ではこのためのアプリの説明と動作確認に多くの時間を取られた。空港で入国者対応をしていた人の多くが日本語を話すアジア系外国人だったことは不思議だった。

香港での隔離期間は入国者がどこから来たのか、またワクチン接種をしているのか、によって異なる。日本からのワクチン接種済みの入国者であれば14日間指定ホテルで隔離される。日本と大きく違うところだ。空港のPCR検査で陰性が確認できると、入国者はマイクロバスでホテルに送られる。チェックインをして鍵を受け取ると、それから14日間、PCR検査に来る完全防護の検査官を除き、一切人と接触しない。体験してみると時間が止まったような、もっと言えば、現実の世界とつながっていないのかも知れないような感触になった。待機期間が過ぎ自宅に戻ると、心の底から安堵した。

③違反者への罰則

日本では、検疫法上の停留の対象になり得る他、氏名や感染拡大の防止に資する情報が公開され得る。実際に公開されたのはごく数名。香港では過料2万5000香港ドル(約35万円)に加えて禁錮6カ月。

④入国資格

日本では原則すべての日本人と入国拒否対象国(160カ国)から来た者を除く外国人。

香港では、ハイ・リスク国(米国、英国など25カ国)からはワクチン接種済みの香港居民のみ、ミドル・リスク国(日本を含む多くの国)からはすべての香港居民とワクチン接種済みの非香港居民、ロー・リスク国(現在はニュージーランドのみ)からはすべての人。

⑤印象

日本の水際対策は「要請」に基づいていることから、他の行動制限と同様、緩い印象がある。対して香港の水際対策は徹底している。人口密集地でありパンデミックが起きやすい土地柄がそうさせているのか。その効果もあって、香港での感染者数は累計で約1万2000人と低く抑えられている。とは言え、ワクチン接種済みでPCRの陰性証明書を持っている入国者に14日間もの隔離はやりすぎなのではないか。

(東洋証券亜洲有限公司(香港現地法人) 広瀬 真実)

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